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Nexalコラム

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ソフトバンクの決算説明会から

昨日、ソフトバンクの2010年3月の第三四半期の決算説明会が、
USTREAMでネット中継された。twitterから約5000Viwer以上のアクセスが
あり、孫CEOのプレゼンから、将来のネット社会が垣間見えるため、
それらを以下にまとめたいと思う。
twitterアカウントを持っている方は、ハッシュタグ、#sbir3qで検索すると
つぶやいた方の履歴が出てきます。
アーカイブのムービーを見たい方は、ソフトバンクのIRサイト
(投影された詳細資料もダウンロードできます。)
昨日の2月2日、ライブ動画配信の米USTREAMにソフトバンクが約18億円
出資し、筆頭株主になったリリースは、皆さんも知っていると思う。
マイコミジャーナルの記事
USREAMは米国の企業であるが、以前から、ネットに強い企業ではUSTREAMを
利用してセミナーをリアル中継している。まだサイトが英語のみのため、日本企業で
利用している所は少ないが、中継に流す技術としては簡単なため、これから利用が
増えると考える。
また、テレビと異なり、個人や企業が自由にライブ中継を流すことが可能なことから、
内容が深く、画像を見ている時間も長くなり、広告の効果が高まるのではないかと
決算発表会で孫社長が話している。つまり、USTREAMへの出資のリターンは、
最終的に広告モデルで進もうとしていることが垣間見える。
その他、中国展開における話がとても興味深かった。
-中国におけるネットショピング-
日本におけるYahooに相当する中国の企業はアリババ。アリババグループの中で、
楽天に相当するネットショッピングを行っているのが、タオバオ(淘宝)。
比較対象が、アマゾンではなく楽天を例にしたのは、イメージしやすいからか分からないが、
楽天が年商8000億に対して、タオバオは絶対値ですでに年商約3兆円。
中国のネットショッピングの中でも、8割近いシェアを持っている。ほとんど独占状態。
その決済方法が、日本やUSとな異なり、細かくできている。
中国ではクレジットカードの被害が多く、日本の事故率が0.3%程度に対して
20-30%はあるとのこと。恐らくその理由からか、貸し倒れのない決済サービスが
整っている。
タオバオ(淘宝網)でものを購入するには、必ず決済サービスアリペイ(支付宝)を使用する
規則があり、アリペイには1人1口座、約2億7千アカウントがすでに発行されている。
全ての中国における主要銀行との業務提携は終わっているため、あらゆる銀行から
アリペイに入金することができる。その残金が無いとタオバオで買い物ができない仕組みに
なっているらしい。中国でのクレジットカードの発行枚数はまだ1.7億枚という話から、
どれだけアリペイを利用しているのか状況が読み取れる。
-中国におけるSNS-
Facebookに相当する中国最大のSNSがOPIグループのレンレン(人人)。もともとは
大学生同士の繋がりコミュニティだったが、全中国に広がりを見せている。
中国全土の95%以上の大学生が本名で登録、卒業後も継続して利用され、写真も20億枚
以上アップロードされているとのこと。
※上記は、決算説明会と個人的な情報収集データからまとめた内容です。
無断転載はお断りいたします。
他にも、説明会ではソフトバンクの方向性や戦略についても語られていたが、
これから、ネットショッピング、SNS、ライブ中継といった内容は全てスマートフォンに
シフトされていくことが予想される。全ては手の中で。手の中から、歩きながら、全てが
できる時代が来るのかもしれない。




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