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Nexalコラム

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消費者の行動パターン

最近、広告系企業も行動ターゲティング、解析系企業も行動パターン、消費者の行動パターンをモデリング化し、因果関係を見つけ売上を伸ばそうという考えに至るが、この話を聞くと頭に少し疑問が残る。
ネットレイティング社が調査しているような、ネット内全体での行動パターンを調べるには因果関係は見つかると思うが、1サイト内のアクセス解析情報だけで行動パターンをモデル化できるとは、到底思えない。
会員サイトでクローズした中では意味がある。しかし全てのアクセス解析データを分析しても、そこから行動パターンをモデル化できないと考える。日本国内のアクセス解析ツールベンダーと、海外製品のベンダーに話を聞くと、違いが分かって面白い。
日本系ベンダーの製品を使っている企業は特に動線解析・パス解析について細かく知りたがる。シナリオを予め用意し、その通りにクリックし商品を購入するケースが何%だとか、他の動線では何%とか、シナリオありきで話を行う。(これを仮説型を言うケースもあるが)
逆に、米国系ベンダーの製品を使っている企業は、動線やパス解析にあまり興味はない。
属性情報と売上結果だけ、指標やKPIが明確になっていれば、いちいちその個人の動線を解析しても無意味だ、という見解で解析しているからだ。
個人の動線を全て解析すると、データ量も膨大になり何を解析したかったのか、途中で分からなくなってくる。ただ、解析のみを担当しているマーケティング担当者からすれば、解析データを分析しながら、そこから答えを導こうと必死になる。
何度も書いているかもしれないが、アクセス解析データを見ても答えは出ない。
出てくるのは実測値であって、データからどう読取るのかは、読解力と仮説力で決まる。
とある大手通販企業に挨拶に行った際、マネージャーと、実際の解析担当者との間の大きな壁は、解析データに対する考え方の違いにあった。解析担当者はデータの実測値の話しかしない。
マネージャーから見れば、その結果に至るまでのロジック(仮説~検証結果)を確認したいが、何度話しをしても、「○○でした。何%でした。こうでした」の話のみ。頭を悩ませていた。。。。(これからお手伝いしようと思っています。)

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