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Nexalコラム

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開発現場

大きな開発プロジェクトがある場合、その現場の構造は、ゼネコンと似ている。 発注元、元請、下請け、孫請け、、、、。 グループ系列企業の傾向としては、下請け、孫請けを、社外に発注するより、
地方にある系列会社に発注する方が、連結決算として利益を補填できる。 または、利益を確保するため、下請けとして仕事を多く発注している会社を 買収してしまうという方法もある。
(以前、銀行が合併する際にシステムトラブルが多発するのも、技術的な問題 というより、系列争いによる人災、が根本的な原因だ、と聞いたこともある。)
地方の子会社にとっては親から仕事をもらい、受注金額が少なくとも、 細々と延命できる。しかし、今後は生き残りをかけて親以外からの仕事の 受注をいかに増やすか、その努力をしない会社は、淘汰されていくと考える。
また、仕事の進め方も今まで通常の業務プロセスではなく、工程管理と 品質チェックの体制をどう作り上げるのか、その強固な組織を作った会社 が今後生き残っていくだろう。言い方は悪いが、のんべんくらりと業務を
行っていたのでは、スキルも身に付かない。荒波にもまれる場数こそ、 一番力が付くと考える。
ある大手開発系企業の役員と話をした際、現在開発現場では、20年前と 何ら変わっておらず、未だウォーターフォールモデルで開発しており、 通常の開発プロセスの工程を辿っていくと、納期には絶対に間に合わない。
今後は『アジャイル』プロセスで進めないと、日本は取り残されるという 話を熱心に語っていた。米国で、アジャイルプロセスで開発している現場 を見て、驚愕したと言っていた。
ただ日本人は、よく言えば「大人しい」、悪く言えば「グレーがお好き」 という文化で、要件定義や仕様決めの際に意見を全て出し切ることが 出来ない。発想力が少ないのか、コミュニケーション能力が低いのか、
後から次々と問題が報告されてくる。特にコミュニケーション能力が 低い人は、マネジメント業務は絶対に無理とのこと。
20代から開発現場にいる人は、今後のキャリアパスとしてどの方向に 進むべきか、一度じっくり考えてみるもの良いのではないかと思う。





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