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Nexalコラム

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アプリベンダーの進む道

アメリカのGMが破綻した内容は皆さんも周知だと思うが、「先生」を失った日本の車メーカーはこの先お手本が無くなり、自分達の力だけで、先行きを予測してマーケットを広げていかないとならない。
GMやトヨタと言うと、自分達の会社とは全く異次元の企業と思われがちだが、小さな企業でも皆同じ。
IT業界またはネット業界では、常に新しい技術用語や概念が生まれるが、アプリ製品やツールとなると皆横並び。何故同業の類似製品を真似しようとするのか理解できない。
購入する側も横並びで製品の機能比較をする。SVのスペックやPCのスペック、LBの処理などハード的なスペック比較は良いと思うが、特にアプリケーションレイヤーの製品について、今や機能的な差異は無くなりつつある。
CMSツール、メール配信ツール、携帯の自動変換ツール、レスポンスツール、アクセス解析ツール、広告効果測定ツール、CRMパッケージ、ERPパーケージ、IT資産管理ツール、SFAツール・・・
それぞれの製品には、●●を行うため、という目的があるが最近、広告効果測定ツールに解析機能が、CMSツールにも解析機能が、解析ツールにメール測定機能が、SFAツールとCRMが一緒に・・・など
そのツールをグルーピングする枠を超え始めている。出始めは、何のツールだったかがメインでグルーピングされていることも多く、追加機能は、オプションとして別売りしている開発メーカーもある。
今までのツールは、●●を行うため、という名目だったが、今後は●●を解消、または●●を解決するためなど、最終的な顧客の事業目的を達成するために必要な、様々な要件に応じてツールをカスタマイズまたは、セミカスタマイズする時代になっていると考える。
大規模投資は現在ペンディング状態が続いている。 スクラッチで一から作る時代は終わったと考える。APIの提供、他社ツールとの連携は当たり前の世界。それすら用意していない製品は、よっぽどマーケットシェアを持っていない限り孤立していく。
生き残り作戦としての、もう一つの戦略はパーツ化。 他社の製品を利用しているが、ある機能だけ不足または満足できない。 そこだけ使いたいという隙間産業的な発想である。 ランニング的に利用するというよりスポット的に利用する方が多い。
Google戦略の話は知っている人も多いと思うが、今後益々アプリケーションは無料化しつつある。無料でも使える時代に、なぜ高額の製品を買うのか。 行き着く所は、セキュリティポリシー、または自社用にカスタマイズしないと使えないから。
顧客企業側から見た目新しい概念、今までの枠組みを超えた共感製品を用意・準備していかないと、ITへの投資は今年一杯冷え込むと思われる。




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